2012年5月4日金曜日

買うCDによって音の大きさが違うものがあります。 とくに輸入盤や、DJのリミックス...

買うCDによって音の大きさが違うものがあります。

とくに輸入盤や、DJのリミックスのCDなんかは小さいものが多い気がします。

勿論そういう類のCDじゃなくても小さいかなー、と思わせるCDもありますが…。

以前インターネットのあるサイトでインターネット注文をしたCDもちょっと若干小さいかな、というものもあったし、

直接買ったHMVのお店で買ったCDも小さいな、と思わせるCDがありました。



自分としては音の大きさなんかは結構こだわったりする方だと思うので、

(小さかったらいちいちボリューム上げるの大変ですし、小さいと何か気持ち的に「う~ん…」という感じになってしまうので。)



これはたまたま自分が買った商品がそうだった(音が小さかった)、というだけの問題なんでしょうか?

それともそのCDを扱っているショップがそうだった、という問題なんでしょうか?



それともそのCDを作っている環境では、その音の大きさがMAX(最高の大きさ)だったのでしょうか?



あと、「音が小さい」ということで返品なんかは出来るんでしょうか?







まず、「音量が小さいから」という理由での返品は一般的にできないと思います。



CDによって音の大きさが違う理由は、「ダイナミックレンジ」の違いです。

ダイナミックレンジとは、簡単に言うと、小さい音から大きい音までの差の事です。



CDに収録する事ができる最大の音量はあらかじめ決まっており、大抵の商用音楽CDは、

その最大音量を活かして制作されています。



例えば、最近のJ-POP(特にロックやダンスビート系)は、1曲を通して(またはアルバムを通して)

音量がほぼ一定のものが多いです。

そういうジャンルの場合は、平均して大きな音を出す事ができるので、聴感上は音が大きく聞こえます。



しかしながら、ダイナミックレンジが広い音楽(小さい音から大きい音まで幅広く使用する音楽)は、

通して聴くと、平均して音が小さく聞こえます。例えば、クラシック音楽などがそうです。

収録曲の中で一番音量が大きくなるところに合わせて、CDに収録されているからです。

(すなわち、最大音量以外の箇所は、必然的に小さくなってきます)



本来は、音楽と言うものはダイナミックレンジが豊かなものです。

最近のJ-POPのように、音の大きさが高いレベルで一定に保たれているのは、

CDをマスタリングする際に、「コンプレッサ」というエフェクター(機材の一種です)を使用しているせいです。

コンプレッサを使用すると、音量を稼ぐ事ができる上に、音に迫力が出るからです。

最近は、コンプレッサの性能が非常に良くなっているので、かなり大きな音量でマスタリングしても、

音が歪む事はありません。



しかし、少し古いCDは、マスタリングの際のコンプレッサの性能があまり良くない

(またはコンプレッサを使用してマスタリングするという発想が無い)ので、

あまり大きな音量にする事ができないのです。





以上を総合すると、



・比較的新しいポップス、ロック等々は、高性能のコンプレッサを使用してマスタリングして、ダイナミックレンジを狭くしている。そのため、CD全体の音量を大きくする事ができる。

・古いポップス、ロック等々は、コンプレッサを使用していないか、性能が良くないため、ダイナミックレンジが広い。そのため、CD全体の音量が小さく聴こえる。

・クラシック音楽など、ダイナミックレンジが広い音楽ジャンルは、コンプレッサを使用しない(原音を大切にする)ため、全体を通すと、平均して音量が小さく聴こえる。



という事になります。








別々のところで買った同じ商品の音の大きさが違うというわけではないですよね?

それはショップが原因ではなく、そのCDがもともと音が小さかったのではないかと思います。



CDの音の大きさは全世界、全アーティストで均一というわけではありません。

レコーディングした後にマスタリングという作業を行って最終的な音の大きさを決めますが、どれくらいの音の大きさにするかはアーティスト次第です。

しかも、際限なく大きくできるわけではありません。



音の大きさは「音圧」といわれている事のことだと思います。

音圧は最終的なマスタリングだけでなく、レコーディングの全工程が影響してくるので、アーティストやレコーディングエンジニアの

腕前にもよります。

レコーディングの知識がないと「ボリュームを上げればいいちゃう?」と思ってしまいますが、音圧を上げるのはそこまで単純じゃないんです。

例えば初歩的な例で言えばレコーディングをした時に少しでも雑音が入ってしまっていたら、音圧を上げようとした時に雑音も目立って

しまうので上げられないなどの事態もあります。



また、音圧を限界まで上げると音がだんだん割れてきたりもします。

アーティストによってはすこしの音割れも許さないか、それとも多少割れても、それが味となって出る迫力を取るかで判断が分かれます。



また、アレンジによっては実際の音の大きさよりも体感する音が大きく聴こえたりもします。



本当はもっと上げられるけど、アルバムに収録されているほかの曲とのバランスをとって音圧を抑える場合もあります。

アルバムの中で音の大きさがバラバラなのはかなり聴きづらいですからね。



ぱっと聴きは音圧が大きいほうが迫力があるので、とにかく音圧を上げようとする傾向が

一時期業界の中にもありました。

しかし、ただ音圧をあげるだけの競争は音楽的ではないので今では沈静化したとも聞いた事があります。



以上の事からインディーズの作品や古いバンドの作品などでかなり音が小さいものがありますね。





僕も音圧がある音源のほうが好きですが、CDの音量も含めての「作品」だと思うので

今はあまり気にせず素直にCDを楽しむようにしています。





もちろん不良品ではないので返品はできません。







恐らくレコーディング時、編集時の環境による要因が大きいかと。

スタジオの機材がショボイと音の大きさや音域、音質などに影響でますし。



なので返品は出来ません…

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